餘部鉄橋の日々の風景、最終日の様子、鉄橋が消えていく瞬間までを記録した、餘部鉄橋の記録。
そこにあって当たり前だった風景が、いつの間にか思い出の世界へと変わった。
見上げればいつもそこにあった赤いトレッスルは、コンクリートの橋梁へと架け替えられた。
2010年7月16日 23:58 回9806D
最終列車が、日付の変わるぎりぎりの時間に静かに余部を去った。
夕方から降り出した豪雨による一時運転見合わせ、一部列車運休の影響で、予定時刻よりも少し遅れて。
その瞬間、1912年から98年続いた余部鉄橋の役目は終わった。
そして最終日の最終列車、そして最終列車が通過した瞬間から解体工事は始まった。
気づけば真夏の深夜2時まで、黙って静かに見守っていた。
冷え切った体が震えだし、宿へ帰った。
長い余部鉄橋の歴史の中で、ほんの少しだけ一緒に生活をすることができた。
鉄橋からしてみれば、ほんの数年でも、貴重な数年になった。
ほんの数年の中にも、数え切れない思い出が詰まっている。
そんな日々の記録から、最終日、解体の瞬間までを記録した
餘部日記。
時の流れ。
更新日記。 |
|
2011/7/1 | ビデオ公開 |
このサイトは『北関西旅客鉄道』の別館です。 |
TOP>>余部日記 |