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2008/1/12〜14 余部鉄橋

 

駅は踏み切りと思われた通路に遮断機の設置(=一般用踏切で確定)、クレーン車は駅側に移動など、たったの1週間で思いもしない変化。
やっぱり戸惑いながらも、どうしても撮影へ出てしまう。
突風の3日間でしたが、何とかがんばって撮影続行。


問題のクレーン車。

これから次々に現れる強敵=クレーン車。次に来るときはもっと大きなクレーン車がいるんだろうなぁ・・・。

 

 

   
                   

見慣れた大好きな赤い橋脚の間に挟まって、何か掘り起こしている緑のクレーン車。
慰霊碑の背後で大きな音を立ててボーリング調査や、整地作業をしている。
あの日、忘れもしない事故が起こったまさにその場所に、
クレーン車は大きく居座っていた。


やがて思い出となる、この辛い駅までの道のり。


         
                 

毎日ここを通学した学生もいれば、
列車を利用するために辛い思いをして登った老人までいる。
我々には辛いだけの道も、
そんな思い出がたくさんつまった道なのかもしれない。

 

駅の開業を喜び、村総出で一番列車を迎えたあの日。

あの日の人々は、この大きすぎる余部のシンボルがなくなることを想像していたのだろうか。

          

夏ほどの賑わいは無いが、それでもカニのシーズンだけあって観光客は多かった。

 

 


今日の駅のシンボルは雪ダルマくん

  
駅への新しい道を作るために、西側集落から登ってくる道の途中で工事をしていた。
ちょうど駅の待合室の線路をはさんだ真下付近。

                


突風吹き荒れる余部の夜。列車は通過したが、海からの突風で三脚は揺れる揺れる・・・。重い三脚を借りたにも関わらず、
撮りたかったカットは見事にブレブレ・・・。
これも絞り開放で2分強の露光。原版ではもっとしっかり鉄橋が写っているが、スキャナーの関係で・・・。

 


あっ!来た来た。

長い鉄橋の向こうの長いトンネルから、二つの光が見えたときは、ちょっぴり嬉しくなる。
逆に、鉄橋を渡って遠ざかる列車のテールライトが見えなくなるまで見送ったりもしてみる。

 

それでも余部の住民は、騒がしくなった町で生活を続けている。
どんな思いを抱いているのだろうか。

こんにちは!と挨拶をすれば、嫌がる様子も無く挨拶を返してくれる。

公民館で集会をするそうで、たくさんの方が集会所へと歩いていった。

『今から集会なんですよ』 そんな優しい一言が心に残った。
恐らく、生まれたときから鉄橋を見て育ってきているのだろうか。
変わりゆく余部の町を横目に、振り返ることなく集会所へと行かれた。

 

                    

8号橋脚はすでに錆が浮き出ていた。
日本海から吹き付ける潮を含んだ海水は、何もかもを錆びさせてゆく。車に家に鉄橋に・・・

恐らく補修工事はもうされないだろう。次の補修工事施工時期には、すでにこの鉄橋は存在していないと思う。

 

 

工事が始まった余部を目の当たりにし、かなり気分は憂鬱になる。それでも余部の優しい雰囲気が好き。鉄橋が好き。
今日も撮影かい?と声をかけられるほど、顔を覚えられてしまったようです。

そんな時、さりげなく口にした余部の方の生の声を聞けたような気がした。

もうすぐ見れなくなっちゃうからねぇ・・・   

やっぱり、余部の人には欠かす事の出来ない存在なのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


泣いても笑っても、戸惑い無く完成目指して進められる架け替え工事。本当にこれでいいのだろうか。
錆び付いた鉄橋が、今、何か伝えようとしている気がして仕方が無かった。
鉄橋を眺めながら、少しあれこれ考えてみた。

一人の作業員が、鉄橋に目を向けることなく歩いてきた。


さて、そろそろお別れをする時期が近づいてきたようだ