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2007/11/23〜25 余部鉄橋

今月も餘部へ。3連休にベロマン号が走るということで、先月に続き出撃。
餘部に着くと、早速目に入った衝撃的物体。


2ヶ月の工事休止期間を経て、急ピッチに進む架け替え工事。上層部で問題があったようで、9月〜11月のこの2ヶ月間は休止されていた模様。
遅れを取り戻すべく、急ピッチで作業再開というわけ・・・。。。

 


7時の列車の通過時に少し空が明るくなったが、一瞬だけ。朝焼けショット。

 

23日は予報どおり太陽はなかなか見られず、曇った日だった。
8時台の列車はキハ41。

播但線に閉じこもったままの車両が山陰本線に出てきました。

 

駅を降り、鉄橋下へ着くと、地元の方がお話中。
写真を撮らせてもらえないか頼むと、

『柿だけにしてよ〜』

と言われちゃいました(^_^;)。

 

 

 

 

民家の方に頼み、柿と鉄橋を絡めて撮影させてもらう。
この景色も今年の終わりまで・・・。

 

どんな風に餘部の町が壊されていくのでしょうか。

 

 

 


臨時でほのぼのSUN-INが鉄橋を通過。10/27の屈辱を果たせたか。
残念ながら元ふれあい車は連結されなかったが、鉄橋を渡るキハ58を見ることが出来ただけ幸せか・・・?

 

返しのほのぼのSUN-INは、ちょっと違う角度から眺めてみようと思い、余部の町を歩き回る。お立ち台から撮ろうか・・・とも思ったのだが、
あえてこんな変な場所を選んだ。

柿とほのぼののツーショットを狙ったが、太陽は沈み、曇りだったので露出不足。1/100では列車も流れ気味・・・。


駅での撮影はちょっと一工夫&チャレンジ。

見事に失敗。ただのバルブになった。なかなか難しいもので、次回リベンジが必要。
中央のぼんやりとした影は、恐らく駅のライトに照らされた車両が写ったもの。

 

駅への道のりは長い・・・。
この景色も今年の末で終わりか・・・と思われる。お立ち台は2008/4/6まで延長らしい。

 

ここからデジ一眼をお借りして撮影した画像をアップしていきます。


駅への道。
とにかく急な坂を上っていく。駅をつく頃には息が上がるほど・・・。

 

朝の列車もかなりの人が乗り込む。

この時期はカニシーズンでもあり、余部の宿でカニを食し、翌朝、観光のために余部から出発していく。

われわれ撮影者は、この時期になってくるともうほとんどいない。架け替え工事が始まったと言うことはかなり大きい影響だったようだ。


 

ちょうど列車が出発した頃、駅へ係員が登ってきた。

どうやらトンネル付近の工事現場の監視・列車接近の合図役のようだ。
この寒い中、お疲れ様です。


知人お二人と、10月末に発見した例の新ポイントへ。
ロマン号通過直前にまさかのドン曇り(/_;)。
右隅に緑のクレーン車が写る。

 

こっ、国鉄色!?!?

・・・模型です。こんな写真もたまには面白いものです。
少しながら車両製作のお手伝いもしてます^^;

詳細はこちら (公式ページ?へ飛びます)



余部駅のシンボル的存在。
今年に入ってから、以前のボロボロな姿はでなくなり、きれいに再塗装された・・・と思いきや、
アクリル板を上から貼り付けただけの簡易工法・・・。ちょっと悲しかった。

 


300メートルの鉄橋をゆっくりとわたり、列車が近づいてくる。
当たり前の光景だが、これも数年後には過去の事になってしまう・・・。

 

        
    

 

   

 

 

        

 

 

 

    

 


ゆっくりと鉄橋を渡ってくる普通列車。
赤い鉄橋に赤い列車。赤色の町が余部なのかもしれない。

 

 

 


谷に浮かぶ鉄橋。
今日もこうして一日が終わる。

 

 

96年もの間、蒸気機関車に始まり気動車まで、毎日列車を通してきたこの鉄橋も、そろそろ終焉の時を迎えているようだ。
その事実がなかなか呑み込めず、未だにこの赤い鉄橋がこの世から消えてしまうことが信じられない。

鉄橋が終わる瞬間、それはわれわれの追い求めてきた大好きな赤いトレッスルが架け替えられ、崩され、ただの鉄屑になっていく瞬間。
もうこの悲しい未来を変えることは出来ないのかもしれないが、精一杯鉄橋にしてやれることというのは、
この鉄橋がこの世に存在したことを証明していくこと。

かけがえの無い宝物と仲間をくれたこの鉄橋は、何があっても忘れることは無いのだろう。

 

これからは日に日に崩されていく余部の町を見ながら撮影を続けることとなる。1日ずつあのトレッスルを取り巻く環境が変わってくる。

鉄橋が完成したときから鉄橋の歴史は始まり、鉄屑に変わる瞬間、歴史に幕を閉じる。
96年もの間、当たり前のように存在して、変わり行く余部の集落の中、完成から今まで、ほとんど姿を変えずに生きてきた。

 


まったく変わらなかった日常の風景と

そして、

 


変わり行く日常・・・。

 

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2007/12/19 最終更新