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あさまの記憶
信越本線


 
碓氷峠の生き証人はまだ走る。

 

2014年に入り、急に信越山線に通うようになった。
今までちょくちょく撮影には行っていたものの、黒姫山は雲の中、妙高山は見えもせず・・・。

某先輩からのお誘いもあり、車での信越山線通いが始まったのでした。


2014/1/24~26


お見事。妙高山がそこにあるのかどうかすらわからない猛吹雪。


しんしんとひた積もり続ける雪を蹴散らして115が行く。色は変われど、国鉄時代からの景色。


あぁ惜しい・・・。


今日はあさま色の189系。雪景色には映えませんが・・・。


2014/6/1~2


すっかり雪も融け、残雪の妙高はくっきり。
何年も前から撮りたかった景色が今ここに。


新潟車での運用。妙高山もお見事。


二本木折り返しの新潟車運用。新旧混結、素晴らしき山々に見送られ・・・。


2014/9/4


新幹線開業と同時に消える脇野田駅付近。T18。


この日もあいにく国鉄色。


まだまだ暑い。残暑厳しい信越山線をT18のくびき野が行く。


脇野田と上越妙高。
新幹線の生む絶大な効果もあれば、その陰で失われてゆく地域の足。


思い出になった景色。


すべてが過去のものになろうとしていた。
信越山線廃線まであと半年。


2014/12/18~19


微妙なお出迎え。湘南は映える・・・。


伝統の豪雪との戦い。


隠れてしまう信州色115・・・。右下に一応・・・。

信越山線廃線まであと3か月を切った。


2015/1/26-27


山は見えても、青空にはならない。


夜明け前、くびき野が新潟をめざす。四つ目のT18。


この日、もう一本のくびき野編成はK1。


ラッセルなんて来ないよなー、なんて思っていたら、二本木でDD14の目撃情報。
いつ来るかわからないのに、4時間くらい待ってた。


全然掻く雪もないのに、記憶に留めておいてくれと言わんばかりに。


山線の戦いはまだ終わらない。


2015/2/2-3


うっすらぼんやり。妙高は簡単に見えない。


開業を待たずして、駅名板は早くもえちごトキめき鉄道仕様に。


伝統のスイッチバック。繰り返されてきた日常はもうすぐ終わる。


列車が発車し、静かに雪の舞う二本木のホームに残る車掌用停目。189の文字が誇らしい。


2015/2/16


天気予報を見て、だめでも行っておけ!と思い夜に旅立つ。長野で一泊。


黒姫駅に降り立った自分を迎えてくれたのは、よく来た!と歓迎されているかのような黒姫山。
初めて会えた。


妙高にもお出迎えいただき、強行出撃は報われた。


大動脈の証。
大阪・東京・名古屋に高崎。


2015/2/25-26


国鉄型しか来ないこの駅。静かに淡々と。思い出噛みしめながら、このされた時を歩む。


脇野田駅付近、線路の残る旧線。
積雪に埋もれた線路が顔を出す頃、間もなく信越本線は過去のものに。

すべてがもうすぐそこで、過去のものになろうとしてる。


2015/3/7


本当は最終日まで見送るつもりだった。

でももういいかなって思えた。

懐かしいみのりを見送って、帰ることにした。
ホテルも、明日まで借りたレンタカーもキャンセルした。
もう思い残すことはない。
見ないほうがいいこともある。

これでいいかな?ダメかな?
やり切ったと思うから、これでいい。

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すごく懐かしいだろ?可愛らしいだろ?
あの日の温もりよみがえる
これでいいかな?ダメっていうかな?
雪風の中問いかけてみる。

SPITZ 雪風