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183系 N104(元OM103)
年の瀬迫る12/29。臨時のあずさに乗るために新宿へ降り立った。
状態からして、おそらく最後の183系列の臨時列車になるのではないかということで。
結果的に2015の春臨にも辛うじて189系の臨時あずさ/かいじは残存。
2015年3月のダイヤ改正で廃止となる妙高号の影響を受けて、長野車の状況は怪しい。
列車は短い6両編成です・・・の放送が響き、伝統の国鉄色が新しい新宿駅に滑り込んできた。
数々の改造と転属を繰り返し、最終的に長野の地に落ち着いたN104。
ATC改造、485系サハからの改造の先頭車、中間はGU改造車。
バブルのころから走り続け、バスに対抗するためにありとあらゆる手を使ってGUされた。
辛うじて残る当時の記憶では、今でこそリバイバルになったあの旧あずさ色が走る中央線が思い出される。
数えきれない思い出を運んできた車両も、そろそろ限界を感じさせる。
雨どいから垂れる錆、くたびれた細部。
でも、そばにある笑顔は今も変わらない。
シンボルマークを誇らしげに、きちんと車内販売も乗せる。
最後の信州路へ。
千葉時代の編成番号か、S3の編成番号がちょっと違和感残して貼られていた。
乗車した4号車はモハ182-1054。GU改造を施され、普通車にも読書灯が付く。
今ではグリーン車に設置されているが、当時は普通車にもあったらしい。
信州路を結構なスピードで駆け抜け、単線区間の下諏訪で一休み。
普通列車と定期あずさとすれ違う。
まだ現役バリバリのあずさ時代の事を思い出しながら、終点の松本まで。
あの時代はどうだったのか、なんとなく教えてもらった気がした。
この後、N101編成、N102編成が信越山線のラストを飾る臨時列車を担当するため、塗装直しのため相次いで入場。
編成が不足するため、おはようライナーの代走を務め、2/23に代走終了。2/26もN103の不具合でおはようライナー代走。
そのうち、2/20には黒姫駅付近での踏切事故のため、信越山線の115系の代走を急きょ務めた。
そして2015/3/2。最後の住処であった長野車両センターから出区し、工場へと最後の自走。
編成をばらされ、ひっそりと役目を終えました。
また一つ、貴重な国鉄型が消えました。