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どうやらIMONの委託品に出てきた2018年ロットの踊り子には引っ掻き傷があり、 その修復をお願いできないか、という依頼でした。 |
プラではなくブラスで、しかも部分塗装・・・ 当然乗り気なわけもなく、一番懸念していたのは緑の調色。 |
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まず塗装の厚みの分だけ段差があるので、これを削って平滑にするか、そのまま調色して塗装するか悩みましたが、依頼主の意向でそのまま塗装になりました。 ・・・といっても一応ラプロスで削って置きましたが。 |
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地獄の調色・・・ 緑は微妙に黄色が掛かっているものの、黄色を入れてもこの色にならず、蛍光グリーンも蛍光イエローも違う。 1時間半格闘の末、 |
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ボツ。 ゴミ箱行き。 Dコック付近、色が違うのがお判りいただけますか。 これではダメなのです。 |
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翌日、色の素を買ってきてあれこれ試行錯誤した結果、ほぼ一致の色が完成したので、ようやく塗装に・・・ グレーも灰色9号だろうと気楽に構えていたら、ちょっと違う・・・。 青帯はまさかの北海道のキハ183のために調色した色が完全一致・・・。 |
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これならOK。 しかし、当然艶が異なってくるわけで、これをどうするかまた頭を抱えます。 ガラス外すのも面倒だし、というか他人のだし。 結果、スプレー缶の光沢クリアを吹くのですが、ガラスとドア付近をマスキングして屋根のRを利用してぼかして吹くという難易度の高い方法を選択・・・ もう全くわかりません。 |
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しいて言えば、やはりもともとの塗膜分が段差として目立つ。 やすり掛けして平滑にして塗装すればいいのですが、まぁ依頼主の意向と、ここまで完全一致の色が出るとは思っていなかったので、今回は見送りました。 下地を平滑にしてから塗装すれば、この段差も見えなかったでしょう。 |
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臨時検査完了。 | |
ということで、一両だけ依頼主の元へ回送されていきました。 | |